タイル名称統一 100周年 今考える【タイルとわたし】が出来ること
『私がお役に立てることはありますか?』
30年間 営業という【しごと】をしてまいりました。
この言葉を、お客様に対して申し上げたのは、ごく最近になってからです。
そう、ブログを書く少しぐらい前からでしょうか。
私にとって、この言葉は勇気のいる"ひとこと"でした。
以前までの私のしごとは、自分本位でした。
私が自信を持って出来ることや、得意とすることを、お客様に伝えて、そこに価値を見出して頂き、しごと につなげるということを行ってきました。
"自分の強み"と"お客様の悩み"の交差点を探す
一見、正しい事のように思えますが、『自分の強み』が先になっていたことに気が付くまでに【30年】かかりました。
お客様の悩みが先の場合、圧倒的に役にたたない自分の存在を受けなければなりません。
自己防衛本能とでもいうのでしょうか(笑
集客ブログを書こうと思い、どういった内容をどのように書けばよいのかを自分なりに勉強しました。
そこで私は、自分が書きたいことではなく、読んでくれる人が知りたいと思うことを書くことが"読まれるブログ"であるということを知ります。
【相手の立場に立って考える】
今の自分に足りていない"コト"に気が付いた瞬間でした!
お客様にとっての価値とは?
危険があればこそ【安全なモノ】に価値が生まれ
不便であるからこそ【便利なモノ】を求めるのだと思います
危険や不便が取り除かれた世界では、安全なモノや便利なモノの価値が失われてしまいます。
日本の社会が成長から成熟へと変化したこの30年間で、"必要とされる価値”が多様化し複雑になり過ぎたと感じています。
そこでシンプルに考えてみました。
モノの豊かさはあるが、心が不安な現代において、【人と社会】の役に立つために【タイルとわたし】に出来ることは"なに"がある?
来年、タイルという名称に統一されてから100年となります。
大きな節目を迎える時代に、居合わせた自分の存在意義を問うてみたいと思います。
次回からの連載していきます!
【お知らせ】
Hatena Blogからナカムラタイル.comにブログの引っ越しを致します!
引っ越し終わりましたら、ここでご連絡をさせて頂きますので
また応援よろしくお願い致します。
『ありがとう!』と言われた 【タイル職人】という しごと (もう一度タイルだ!編)
私たちにはタイルがある
そうだ! もう一度 タイルだ!
あなたが生まれた時代には身近にタイルがありましたか?
私は、今の会社に就職するまでタイルというものを全く意識したことはありません。
ほとんどの方がそうなのではないでしょうか?
本当に必要なものは世の中からはなくならない。
でも、その価値を知られていなければ、どんなに良いモノであったとしても、存在していないのと同じことである。
もう一度 タイルが活躍していた時代に、時を戻す努力をしようと思う。
何ができるのか?
考えて・・考えて・・考え抜いたら・・・
答えが見つかりました!
結論は最後に書いてます
広く造ると書いて コーゾーです。
この30年間で、縮小してしまったタイル業界に、もう一度 花をさかせてみせようと思います(令和の花咲か爺さんを目指します
前回までのブログを読んでいただいた あなた ホントにありがとうございます。
まだ読んでいない あなた ここにリンクを張っておきますのでよろしければ、こちらからどうぞ
nakamuratile.hatenablog.com
前回までのあらすじは、お客様から【ありがとう】の声を頂けるほどタイル職人さんたちが大活躍を始め、信用の蓄積が新たなる事業展開へと結びついたところで力尽きました。
今回はここから
時は2005年、我々の事業は戸建て注文住宅から郊外型分譲住宅へと移行し、それに伴いLIXILの主力商品である住宅設備機器(ユニットバス・キッチン・トイレなど)を一緒に提案し販売することで急成長を成し遂げていました。
お客様も大手住宅会社をはじめ、地域ビルダーや工務店まで幅広く、エリアも関西一円へと広がっていきました。
社員も、私の事業部だけで12名と大所帯になり、20代中心の活気あふれるメンバーと、毎日朝早くから夜は遅くまで走り回る日々でした。
嬉しい悲鳴とは裏腹に、仕事量の増加は、未熟な我々を追い込みます。
若手社員の経験不足や繁忙期の職人さん不足など、想定外のトラブルに奔走する毎日が続きます。
売上拡大とトラブル件数は比例して増加していき、私のしごともお客様への営業活動からクレームの対応へと変化していきました。
更に【忙しさという悪魔】は、お客様の期待を超えるどころか、品質の低下や工期の遅れなど、要求事項を全うすることすらできない状態が起こります。
現場の職人さん達も疲弊していき、自信と活力が徐々に失われていきました。
この時、当時の部下に私が話した愚痴を思い出します。
『今の俺らは、高速道を260キロで走っている状態や 一歩間違えれば即死なんやけど ブレーキ壊れてるからスピード緩められへんわ(笑 』
自分達が提案した商品が形となっていく姿だけが当時の救いでした。
そんな中、建築業界を揺るがす大事件が起こります。
耐震偽装問題です!
一級建築士が行なった国土交通大臣認定構造計算ソフトウエアの計算結果を改竄した形での構造計算書の偽装を、建物の建築確認・検査を実施した、行政および民間の指定確認検査機関が見抜けず、承認した。地震多発国の日本において、建築基準法に定められた耐震基準を満たさないマンションやホテルが建設されていたという事実は、人命や財産に関わるものであることから、大きな社会問題となった。(Wikipediaより
この事件で我々を取り巻く環境は激変致します。
私の記憶が定かであれば、この事件以降、全国で確認申請が半年程おりず、新築工事を主とする事業形態の我々は1年後のしごとがなくなってしまいました。
私の会社では事業部ごとの独立採算制を起用しており、翌年の2007年は事業部発足以来初の赤字へと転落していきます。
ここから一機に、人生の下り坂を駆け抜けます。
2008年 リーマンショックが全世界を襲い我々建築業界も大きな波に呑まれていきます!
まさに、今まで10年かけて、自分達が築いてきた積み木の家が崩れていく瞬間でした・・・・
このとき私は、今まで共に汗をかいてきた多くの仲間を失います。
今思えば、弱い立場にいる方々に皺を寄せた結果だと理解することが出来ますが、当時は自分を守ることしか出来ませんでした。
売上は半分になり、若いタイル職人さん達は違う業界やしごとに移っていき、業界は一機に高齢化が進みます。
社員たちも不毛なしごとに疲弊していき、退社が相次ぎます。
残った社員は私を含めて5名となり、当時のお客様に『もう当社ではしごとを継続してお請けすることが出来なくなりました』と謝罪に廻ることになりました。
『うちは、タイル屋はあんたとこしか無いがな』と言われたときはホントに参りました。
創立60周年を迎えた2010年のことでした。
当時の私は39歳、社会人になって一番苦しい時だったかもしれません。
しかし・・・
捨てる神あれば拾う神ありです!
翌年、我が社にラッキーボーイとなる社員が入社いたします。
現在の開発事業部課長 荒川裕樹です!
入社当時は30才ぐらいだったでしょうか?
その頃の私は、日々目の前のしごとに追われ、入社したての新人へ教育する時間も余力も全くありませんでした。
入社したての荒川の印象は【何言ってるのか全く解らんやつ】でした(今でも 笑
なので、その時の荒川の記憶はほとんどありません。
当時は専務(現社長)が超スパルタ教育をしてました。
正直、この環境ではすぐに辞めちゃうだろうなと思っていました。
が、しかし・・・
一年後も奇跡的に生き残っておりました!!
ボロ雑巾のようになりながら(涙
そして、ここから更に奇跡が起こります。
耐震偽装直後に、専務(現社長)が新規チャネルの開拓として、賃貸アパート物件受注に向けての活動が実り、業界トップランナー企業と契約がまとまり、現場が動き出します。
今までの主力だった戸建て事業から集合住宅へと軸足を移すきっかけとなったタイミングでした。
その後、2011年から現在に至るまでの10年間で多くの方々の支援を頂いて、リーマンショック後に落ち込んだ売上を倍増することができました。
社員も11名の精鋭ぞろい??となり事業収益も安定し、損益分岐点にいたっては60%台という、エグザイルのようなスリムな身体を手に入れることが出来ました。
平和が訪れた瞬間でした。
が、しかし・・・・
ほんとうにそうでしょうか?
現在、我が社でタイル事業に従事していただいている職人さんは約40名ほどおり、繁忙期では一日約80~100名のタイル職人さん達が各現場で汗を流してくれております。
去年、一昨年と続けて20代前半の職人見習いの若手も参入してくれました。
しかし、以前のようにお施主様やお客様から
【ありがとう】
と言われる機会がめっきりと減ってしまったように感じます。
我々を取り巻く環境が大きく変化したことも要因だと思いますが、環境を創っていくのが我々のしごとでもあります。
私がこの世界に足を踏み入れてからの30年間、タイルは家の外へと追いやられ、いつの間にかその存在価値を語られずに、世の中の片隅に追いやられてしまったのではないでしょうか?
その原因は、タイルがあなたの問題を解決できる素晴らしいアイテムであるということを、伝える努力を怠ってきたことだと思います。
私は今、文章というチカラでタイルが出来る問題解決を、あなたに届けていこうと思います。
そして、もう一度【タイル職人】が『ありがとう』と言われる しごとを広く造りだすことを使命として働いていこうと決めました(広造なので・・
そのための一歩を踏み出します!
非常に険しい道を選んだわけなので、この一年で先ずは賛同してくれる仲間を見つけていくことから始めていこうと思います。
ようやくこのフェーズの終わりが見えてきて安心しておりますが、最後に現在の構想をここでお話して終わりにさせてください。
タイルの需要喚起を考えたときに必要なことは何か?
それはもう一度身近にタイルを感じてもらうことだと思います
タイルが人の役に立つ場面を演出し体感していただくことが出来れば自然とタイルを選択することになる、そう考えました
そして一つのアイディアが浮かびました。
今回はここではまだ詳しくはハナシをしませんが資料のみ張っておきます。
次回以降のブログでセカンドフェーズとしてこの構想を展開していこうと考えております。
もし、ご興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、是非コメントなどを頂ければ幸いです。
大変多くの方々からブログ読んだよとDMや直接声をかけて頂いて続ける活力になっておりますが、出来ればブログ下のコメント欄にいただければ嬉しいです。
最後にここまで読んでいただいた
あ な た
本当にありがとうございます。
ブログは読んで頂かないと存在していないのと一緒だと考えています。
出来るだけ多くの方々に、今現在の私の思いを伝えることで、何か行動を起こすきっかけになればと思い、魂込めて書いております。
もう一度だけ
ありがとうざいました
次回以降も書き続けて参りますのでご支援よろしくです。
おしまい
『ありがとう!』と言われた 【タイル職人】という しごと (開発事業部編)
タイル張りは【哲学】だ!
正しさとは、不完全性とは
それがなにかを見てつけてくれるのが【タイル張り】である。
うっせぇわ。。といった あなた! 最新の流行は当然の把握ですね(笑
これはタイル業界で約30年やってきた私のひとつの結論です。
あなたが思うより健康な コーゾーです。
前回までのブログを読んでいただいた あなた ホントにありがとうございます。
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前回までのあらすじは、新婚旅行から帰ってきたら異動となり、そこで出会った【INAX水野さん】に、一からしごとのイロハを教えて頂いたところで力尽きました。(水野さんから連絡頂き、照れくさい次第です)
今回はここから
なかなか【タイル職人】出てこないけど、どうなってんねんと、ご心配のあなた!
ようやく、タイルの職人さんと私の格闘の幕が切って落とされます。
時は20世紀最後の年、2000年 ミレニアムとも呼ばれ、当時はサザンの【TUNAMI】が大ヒットで年が始まり、パソコンの誤作動問題やオカルトなども取沙汰されましたが、この年は私にとっても大きな出来事が起こります。
長女が誕生します。
真夜中に破水した相方を病院まで送り届け、そのまま分娩室に入り、ほぼ強制的(事前に打診なし)に立ち会いとなりました。
命を産み落とそうとする女性の激烈な姿を目のあたりにして、オロオロするしかない自分の非力さに眩暈を感じたこと、出産後に出された食事を私がすべて食べてしまって、看護師さんにえらく怒られたことを、今でも記憶しております。
その後、恩師の水野さんはLIXIL(旧INAX)へと帰任され、あとを任されたのが私でした。
水野さんが帰任されてから、当社に以前からあった【工事部】というタイルを張る工事部門と、私が所属する住宅市場課を合併し、新たに【開発事業部】として立ち上げ、そこのマネージャーとして就任します。
私は、そこで初めて当社に大昔から所属している【タイル職人】さん達と一緒に しごと をすることになります。
開発事業部としての船出は順調でした。
パートナー企業としてのINAXから支援が大きく、顧客となる住宅会社や大手デベロッパーなどを共同で開拓し、ようやく取引が軌道に乗り始めた頃でもありました。
私のお客様は注文住宅を建築する住宅会社が主でした。
家を建てるお客様(お施主様といいます)が住宅会社(当社顧客)と契約され、どのような家を建てたいのかを、お施主様と設計士さんとで協議しながら図面化していきます。
そのなかで、外装や室内にもタイルを張ってみたいとか、メンテナンスが極力必要のない耐久性の高い素材を使いたいなど、タイルのご用命を頂いた段階で、私に相談や依頼がやってきます。
そこで、私はお客様のご要望に応じた内容の商品をご提案してまいります。
はっきりとイメージが固まったお施主様もいらっしゃれば、ぼんやりとしていて、自分の家に合う商品はどれなのか?プロとしての意見を求められることもあります。
ここで私の重要なミッションは、受注した工事を【顧客の期待以上の仕上がり】で完成させることでした。
そのために大切なことは・・・
ポイントが3つあります。
私なりに解説させて頂きます。
ここからは当社の社員に向けて書いてます(笑
一つ目のポイント
提案は正解主義ではありません!
だからこそ、自分の知識と経験と知恵を活かして、お施主様が求めておられる先にあるモノにたどり着き提案出来たときに、成約というご褒美がまっております。
ここで一つだけ、私が人生の師匠としている、ある工務店の社長さんのことばを紹介させてください
家を建てるときに考えなければならないことは、その時に必要なものと、将来必要になるものが違ってくる。お施主さんは今必要なものは、しっかりと見えているが、将来必要になるモノに気づいておられない場合があるので、そこをしっかりと説明し理解していただいたうえで、何を提案出来るかが腕の見せ所である。
私が自宅をリフォームしようと相談したときに言われたことばでした。
【最新の流行は今だけのモノ】私がお客様にご提案するときに心掛けていることです。
すいません 長くなりました。
ハナシを戻します。
二つ目のポイント
選んでいただいたタイルをお施主様のイメージ通り、期待以上に仕上げるために下準備に最大限の労力をかける。
家を建てるということは、大工さんを主体として約30職種ぐらいの職人さん達によるコラボレーションになります。
各職種の専門家である職人さんたちが、次工程へと自分のしごとを引き継いでいきます。
そのなかで問題が発生してまいります。
設計図は完全ではないということです。
図面を読み取る力量の差が、家の完成度にも影響を及ぼします。
ここでの私の役割は、自分が提案し、ご依頼をいただいたタイルを美しく仕上げるために必要な下準備を、前工程の職人さんたちに準備していただくことになります。
実はこの打ち合わせが一番重要だったりします。
この段階でしっかりと汗かいておくことが、仕上がりに大きな影響を及ぼすことになります。
今では痛いほど、この段階の重要性を身に染みて理解しておりますが、しごとを覚えたての私は、何度も過ちを繰り返し、お客様や関係業者、会社、職人さんに迷惑をかけてしまったこと、失敗から多くのことを学んだことを思い出します。
この段階の手抜きは、お客様だけでなく関係業者の信用をも失墜し致命傷になるということを幾度も経験してまいりました。(しつこいけど繰り返しておきます!当社社員のために
最後のポイント
そのしごとに必要な技量を見極め、その技量を持った職人に任せる。
実際にタイルを張っていただくのは職人さんであります。
よーやくここで【タイル職人】登場となります。
なんだかんだ言っても、仕上がりの出来栄えを左右するのは、職人さんの技量によるところが大きいです!
ご存じない方がほとんどだと思いますので少しご説明させてさせて下さい。
建築業で従事されている【職人】といわれる しごと は大半が一人親方と言われる個人事業主になります。
所属している会社はあれど、社員や契約社員とは違い、工事を自分で請け負う事業主なのであります。
そのため、1件あたりの工事金額が自分の請負金額(給料)となり、一日の作業量が多ければ多いほど実入りが大きいということになります。
もう、頭の回転の良い方はお気づきだと思いますが、綺麗な仕上がりを目指し丁寧にゆっくり張る職人と、自分の稼ぎを優先して急いで荒く張ってしまう職人とでは、前者が損をし、後者が得をするのではないのか?
それはとても不公平な請負制度になっているのでは、と考えられる方もいらっしゃると思います。
実際はその通りでして、これについては論理的な反論はございません。
正直申し上げますが、私が入社した30年前はそういった職人さん達も見受けられました。
では、現在はどうか?
少なくとも私の廻りには、そーいった自分の利益だけを優先している職人はおりません。
なぜか?
自分の利益を優先し、お客様と対立関係の立場をとってしまえば、短期的な利益は確保出来たとしても、長期的な流れの中では誰からも必要とされず淘汰されていくのは、自然な社会の仕組みなのだと思います。
私のしごとは、お客様がタイルに期待した価値以上を提供することで、満足していただいた対価の指標として、売上や利益がございます。
ここを間違って自分達の利益を優先してしまうと、じっくり時間をかけて提案し、一枚一枚手間をかけて丁寧に仕上げていくことが出来なくなります。
どれだけコトバ巧みに商品を売ったとしても、お客様が満足いただけないしごとは、信用を失い自然と淘汰されていいくこととなります。
そーならないための、私の役割は【全員の利害の一致】でした。
お施主様、住宅会社、職人、会社、わたし、この循環ですべての利害関係を一致させれば しごと はうまくいくと考えます。
書いてみれば至極当然のことですが、これが自分のしごとになった途端に人は変わります、昨対はどうだ、利益率は、コストは、と目的が売上や利益に置き換わってしまうのです。
そーならない為に理念というコトバがあるのだと思います
当時はそこまでの意識高い系ではございませんでした(笑
ただ、自分達のしごとは後々ずっと形となって残るしごとなので、その責任感を持ってやっていくために、お施主様にお会いすることで、この方が住まれる家なのだなという実感と責任感を持つことが出来ました。
幸い注文住宅を主としていたこともあり、当時は地鎮祭、上棟式などの行事の合間にタイルのサンプルを持って打ち合わせにお邪魔したり、工事中に10時や3時のおやつタイムにお施主様が差仕入れを持ってきていただけることもありました。
お施主様との距離が近かったこともあり、工事中の現場に行くとお施主様と当社の職人さんたちが談笑しており、タイルが一部仕上がった状態を見て頂き、期待以上の仕上がりだったときなどは、
【ありがとう】
とお施主様から職人さんが言われている光景を何度も見てきました。
ブログとしては長い前振りでした(涙
たいていの職人さんたちは照れくさそうにしていて、それでいて更に丁寧に作業をつづけるのです。(そこまで手間かけんでもと思いつつ
私のお客様である住宅会社の現場監督さんや設計士さんや営業さんからも評価を頂き、それをまた職人さんたちに伝えることで相乗効果が生まれます。
こうして我々は、少しづつお客様からの信用を勝ち取っていき、やがて住宅地開発の分譲事業にタイルを取り入れた街並み作りへと、しごとのステージが広がっていきます。
その後、事業は急速に拡大していきます。
とても順調に思えていた日々に、大きな落とし穴が待っているということを、このときは まだ気づくはずもないままに・・
6000文字超えました まさに著者と読者のデットレースですね!
ここまで読んで頂いて感謝しかありません!!
ブログの新しいネタを考えたので、そろそろこのシリーズを終わらせたいのにまだ30代か・・(汗
『ありがとう!』と言われた 【タイル職人】という しごと (住宅市場課編)
ブログの中で30年前を旅している コーゾーです。
あの頃と現代との違いはたくさんありますが、これだけ便利になった世の中で、ひとつ残念に思うことは【社会における寛容性】が少なくなったと思うことです。
【職人】という しごと を選択したひとたちと、一緒に生きてきた30年で、そんな風に感じることが多くなりました。
本当に正しいことなんて存在するのかな?
どんな意見も、立場によっては、間違っていて、それでいて正しい!
ネットが社会にもたらしたものは【思考の潔癖症】という少し息苦しい社会なのではないでしょうか。
私は、【自分に都合の良い適当な情報】を選択して生きています。
ひとが生きていくってことは、誰かにゆるしてもらうこと。
今日も、家族や会社やお客様に許してもらいながら、肩の力を抜いて書いています。
前回までのブログを読んでいただいた あなた ホントにありがとうございます!!感謝
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nakamuratile.hatenablog.com
前回までのあらすじは、タイルの卸売部門である大阪営業所に配属となり、ようやく営業マンとしてデビューするものの、大口顧客の倒産に合い失意のどん底にたたきつけられるところまで力尽きました。
今回はここから
入社して四度目の春が過ぎました。
大きな売上の柱となるお客様と自信を失って、しごとにも身が入らずに尼崎をぶらぶらする日々が続きます。
この頃の尼崎は、震災の被害から立ち直ろうと、街のあちこちで建物の解体作業や区画整理などの道路工事が発生しており、阪神間の建築現場は大忙しですが、仕上げ業であるタイル工事に しごと が廻ってくるまでには至りません。
そうこうしている間に、バブル崩壊のあおりを受けて、問屋である当社のお客様も倒産が相次ぎます。
70名程いた社員もどんどん辞めていき、会社も元気がなくなります。
このまま此処にいても自分は成長しないのではないか?
当時の私は、環境を変えることでリセットしようと思い始めていました。
そして私はこの時期に大きな決断を致します。
会社を辞めるという道ではなく
【結婚】という道を選びます。
ほぼ暴挙ですね(笑
26才でした!
会社に無理をいって2週間休みを頂いて、新婚旅行は初めての海外であるイタリアへと旅に出ます。
大都市であるミラノと古都であるローマやナポリなど10日間 オールフリーでの旅は自分の人生感を大きく変えてくれました。
初めての海外旅行で、ガイドもなく、全く言葉も通じない中で、電車乗るのも、食べ物買うのも、何一つ上手に出来ない私に代わり、相方はイタリア人相手に堂々と立ち回り、次々と難関をクリアして行きます。
帰路につく頃には、家庭での主導権は全て奪われてしまいました(涙
余談ですが、これから結婚する人に、一人で海外旅行しておくことをお勧めしておきます。
そして旅から帰ってきた私を待っていたのは、配置転換でした。
当時の社長(現会長)が、これからの長引く不況に対して行った施策に、新チャネル開拓で活路を見出すため、国内建材メーカー最大手LIXIL(当時INAX)と提携し、INAX社員に出向して頂き、当社社員3名と合計4人で立ち上げた部門への異動でした。
私が移動となった時期は部門が【住宅市場課】として立ち上がり2年が経過した段階で、最初に出向に来て頂い方がINAXへと帰任し、変わりに新しい方がINAXから当社に着任されるタイミングでした。
ここで、私は【自分の人生で大きな影響をあたえてくれた方】に出逢います。
INAX 水野さんです!
私は今でも、水野さんに教えて頂いた多くのことを、人生の教訓として生きております(守れているとは言っていない
当時、水野さんは私よりも半年程早く着任され、既にプレイングマネージャーとして仕事に就かれておりました。
今、思い出しても恥ずかしい限りですが、移動したての私は、転籍前の卸売り部門では以前としてトップセールスであり、会社をけん引している自負もありました。
また、水野さんの前情報として、INAXでは設備部門(トイレ)のエキスパートでタイルについては全くの素人である(前任者はタイルのプロ)と聞いていたので、正直舐めてました。
そんな状態で転籍した私は、
水野さんから一括されます!
『嵯峨君の書類は誤字脱字が多すぎて読めないし理解できない、次から書類はすべて鉛筆で書いてくれ!』
まだパソコンが普及していない時代、見積もり書、提案書、報告書のほとんどを手書きで下書きして事務員さんがワープロで作成していた時代です。
その時は、まさに青天の霹靂でした
怒られたのです!!真剣に 物凄い剣幕で・・
それまでの私は、会社で怒られたり注意されたりすることが、もうほとんどありませんでした。(聞いてなかっただけかもしれません
しかも、しごと の内容ではなく、字で(笑
この時の気持ちは今でもはっきりと思い出すことが出来ます。
嬉しかったのです 物凄く!
ここから、私は考え方を180度変えて動きます。
以前から、行動力だけは誰にも負けない自信はありましたので、このひとに【褒められたい】その一心で働きます。
当時の住宅市場課はまだ柱となる顧客数が少なく、新規開拓が主たる業務の一環でした。
当時の新規開拓は、ローラーと言われる手法で、建築業者に飛び込みで営業して、タイル工事を受注するために必要な建築図面を持って帰ることが、契約につながる手段とされておりました。
一日5~10件程度をひとりで廻る計画を立て各自営業に出かけます。
そのなかで1件図面をもらえれば良しとしていたのですが、私は水野さんに褒められたい一心で一日に20件以上廻り3~4件図面をもらって帰ります。
そうすると翌朝の朝礼で、水野さんからみんなの前で褒められます。
単純な私はそれがとても嬉しかったのです。
まぁ無理やり図面をもらってきた手前、なかなか成果にはつながりませんでしたが・・(汗
このときの私は、毎日しごとに行くことが楽しくてしかたありませんでした。
水野さんから、しごとの仕方、物事の考え方、人生のあるべき姿などを数多く教えて頂きました。
現在の私は、マネージャーとなり部下を持ってから約20年が立ちました。
今でも10人の部下と一緒に日々のしごとに取り組んでおります。(主にブログ・・汗。。
そして今になり、ようやく解ったことがあります。
マネージャーのしごとは、部下の成果にコミットすること。
そのために重要なことは、行動目標の管理でも、ドラッカーの定義を教えることでもなく【聴く力と承認力】なのだということ
あのときの水野さんは、身をもって私に教えてくれていたのだということを・・・
【タイル職人】はどうなっとんねん(怒 と、お思いの あなた!!
ここから話は急展開していきます。
風雲急を告げる、炎のタイル職人編!
その前に・・
4000文字超えたので、一旦チャプター区切ります!
『ありがとう!』と言われた 【タイル職人】という しごと (問屋編)
この社会は多様性で成り立っています。
私がタイル業界に入った30年程前には約5万人もの【タイル職人】が働いていました。
がしかし、現在では1万6千万人程となり約7割の職人さんたちが離職してしまいました。
この物語は、時の波に消えた多くの仲間たちのなかで、【残ることを許されたモノの使命】だと思い書いております。
とはいえ、私は【タイル職人】ではありません(汗、、
最初に断っておきますが、このブログには素敵なエピソードも、心が震える瞬間もございません。。。
ただ【真実のみ】を多少脚色して書いております。
こんにちは、ブログという名の迷路を彷徨っている コーゾーです。
前回のブログを読んでいただいた あなた ホントにありがとうございます!!感謝
まだ読んでいない あなた ここにリンク張っておきますのでよろしければこちらからどうぞ
nakamuratile.hatenablog.com
前回は、とりあえず会社を辞めずに踏みとどまるシーンで力尽きました。
今回はその続きから書いていきます。
タイルの営業職で入社し、翌日から倉庫番として働きだした私にも、春が過ぎ夏を越え秋になる頃には、ようやく営業という しごと に就くことが出来ました。
私が配属された部署は【大阪営業所】というタイルの材料を、タイルを貼る工事店(職人さん)に販売する、問屋と言われる仲卸業でした。
相変わらず朝は6時半に出社します。
営業といっても午前中はトラックに満タンのタイルを積んで、お客さんの現場に配達に廻ります。
当時は毎日がワンダーランドで、奈良・神戸・三田・川西の郊外住宅や、大阪市内のビルや高層マンション、ミナミや北新地などの高級クラブへとタイルを届けに走り廻ります。
そこでは、私が届けるタイルを待ってくれている職人さん達と、いろんな会話をしながらタイルを貼る作業を見ていました。
モノトーンだった壁や床に、鮮やかな色がついていく光景は、仕上げ職人さんならではの達成感なのではないでしょうか。
午前中の配達が終わると午後からは営業に廻ります。
私が最初に担当したエリアは、芸人ダウンタウンを輩出したことで有名な兵庫県尼崎市でした。
今では【豚の星】という、こってりとんこつ系ではNO.1と称される(自分比)ラーメン屋があることで認知されている都市だと思います。。
当時半人前だった私は、営業車であるトラックの隣に、もうすぐ60才で定年を迎える女性営業の蟻芝さんを載せて、お客様であるタイル工事店を廻ります。(所謂ルート営業というやつです)
バブルが弾けたとはいえ、当時の建築業界はまだ忙しく、ほとんどのタイル工事店さんの店主は不在で、事務所には店番の奥様(妙齢)しかおりません。
そこで私がみた営業活動とは・・・
『奥さん、今日の晩御飯きまった?わたし何にしようかしら』。。
みたいな会話が延々と続く地獄絵図のような展開でした。
ランチェスターやドラッカーはおろか、マーケティングもセールストークもありませんでした(笑
嘘みたいなハナシですが、この会話の内容で、3千万円程の売上が毎月上がっておりました。(尼崎だけで バブルですね!)
余談ですが、私が毎回 魂を込めて書いている、このブログは将来どれぐらいのお客様に繋がるのか。。想像してみるだけで恐怖です。
ただ、そんな状態も長くは続きません。
バブル崩壊の波は確実にタイル業界にも浸食してまいります。
一緒に同行していた蟻芝さんも無事定年を迎え、そのまま尼崎のお客様を引き継ぐことになり、ようやく自分ひとりで行動出来ることが嬉しくて、それまでよりも多くお客様を廻るようになります。
入社して2年目の春、阪神大震災が関西を襲います!!
幸い我が社では建物にも大きな被害はなかったのですが、西宮に住む被災した社員にバイクで水を届けに行ったときに、阪神高速道路が横倒しになっているのを間近でみて、震災の恐ろしさを改めて感じました。
関西では震災の復興需要が建築業界に大きな影響を与えます。
バブル崩壊で落ち込み始めた建築需要が、震災復旧工事として大きなうねりとなって動き始め、タイル業も例外ではなく、その恩恵にあずかります。
二十歳そこそこの若者(私)が一生懸命に動く姿に(自分で言います)タイル工事店の店主や奥様方にも好評で、売上は鰻登りで上がっていきました。
前任者の成績を越えることで、自分が評価されることが素直に嬉しかったことを記憶しています。
更なる売上拡大を狙って、私は当時の尼崎エリアで規模が一番大きなタイル屋さんのシェアを取りに動きます。
夜討ち朝駆けで日参し、まずはそこで働くタイル職人さんとの関係を構築し情報を集めます。
店主である社長が抱える問題に、信頼出来る番頭(工事担当者)がいないことを聞き出し、その役割を私が買って出ることを提案します。
小規模な工事の段取りや打ち合わせを任されるようになり、やがては材料を販売するだけではなく工事や職人さんの段取りもほとんど任されるようになります。
30%程度だった売上シェアは、一年を待たずに90%を超えほぼ当社独占となります。
私の営業成績は3年目で社内トップセースルになり(当時は営業マンが30人ぐらい中ですが。。)そのころはまだ普及していなかった携帯電話(セルラー)を貸与されました。嬉しかったです!
益々しごとを頑張りつづけ、月商が6千万を超えて社内の記録を塗り替えた頃、携帯電話の請求額も月に10万を超えていましたw(6秒10円の時代でした)
調子に乗りやすい私はその時、既に有頂天になっていて、すべては思い通りで自分中心に廻っているな、結構チョロいなって思っておりました。
当たり前ですが、そんな状況は長くは続きません!
世間を揺るがす大事件が起こります
【地下鉄サリン事件】当時の日本ではテロなど起こるはずがないと誰もが疑わなかった時代に起きた大惨事でした。
その裏で、我が社にも大惨事が起こります。
当時、会社で売上NO1と成長していた私のお客様である尼崎のタイル工事店さんの店主が失踪いたします。
その後、ひと月も待たずに倒産してしまいました。
問屋と言われる仲卸業はお客様との取引は信用取引で売掛債権を抱えての商売になります。
当社の不良債権は5千5百万となり会社設立以降、最大の事故となってしましました。(この記録は現在もまだ誰にも破られておりません 汗)
私は当時の上司と共に債権回収へと奔走します。
この時に会社の仕組みや法律など滅茶苦茶勉強しました。
人間は失敗から多くのことを学ぶのだと知りました。
今思えば、この時 支払った授業料は、自分の成長に大きな影響を与えてくれていると思いますが、会社には甚大な被害を与えたままで回収の成果は上げれませんでした。
大きな不良債権と売上の柱を失った私は意気消沈し、しごとへのやる気も、人を信用するということも、同時に失っていきます。
ただ、まだこの時は序章に過ぎなかったということを、その時の私には知る由もありませんでした。
つづけます!
『ありがとう!』と言われた 【タイル職人】という しごと
あなたは 自分のしごとで 『ありがとう』と誰かに言われることはありますか?
ブログ4投目にしてSEO疲れのコーゾーです。
自分のしごとが、誰かの役に立っていると思えることが、実はしごとをしていく上で、一番大切なことだったりすると思っています。
直接お客様と接する機会が少ない建築業において、自分のしごとをお客様に褒めて頂く機会が多かった職種に【タイル職人】というしごとがあります。
今日はそんな仕事だった(過去形)【タイル職人】という しごとについて
今までに自分が経験したことを基に、伝えたいことを書いてみます。
最初に、この記事を読んでも、あなたの問題解決にはなりません。
でも、世の中には、こんなしごとや生き方もあるんだなって、知ってもらえたらと思います。
それでは、どうぞ!
物語りは約30年前に遡ります。
1991年 2月 大阪は西区南堀江1丁目にある、モルタル壁 スレート屋根の三階建て 延べ床300坪の倉庫から物語は始まります。
今でこそ、南堀江の立花通はハイブランドや有名セレクトショップが立ち並ぶ、アメリカ村と並ぶ人気スポットですが、30年前はただの寂れた家具通りでした。
バルブ経済が崩壊したことを、未だ国民が認識しておらず、この後30年にわたり、日本の経済成長がストップしてしまうなど、誰も知る由もなかった頃、私は3回目の転職で、今の会社に就職します。
営業職で入社しましたが、なぜか『明日から出社は6:30に来て』と言われ『スーツじゃなくていいよ』『靴は動きやすいやつで』と言われ、翌日出社してみたら仕事は倉庫番でした。。。。
仕事は、ほうきと塵取り持って店の前を掃除することから始まります。
その後、タイルを運ぶ際に使うパレットという木製の木枠をバールで潰して、ドラム缶を半分に切った焚火台の中に掘り込み、暖をとる準備をします(関西の方は理解してもらえると思いますが西成区ではなく西区のハナシ・・・マジです!)
ここから営業スタートです!
タイルの問屋である我が社の朝は、戦争状態から始まります。
タイルの産地である常滑や岐阜の多治見から送られてくる20トンにも及ぶタイルの仕分けをします。
その日に貼るタイルを引き取りに来るタイル屋さんに材料を渡したり、配達に向かう自社のトラックにタイルを積み込んだりと、怒号が飛び交いながら倉庫狭しと人々が思い思いに行きかいます。
そんな最中、毎朝リポビタンDを1ダース下げて水戸黄門のような空気感で現れるおじいちゃんがいます。
タイル職人の松永さんです。
その昔は、弟子が何十人もいる大親方だったらしいのですが、当時はもう水戸黄門のような、ちっちゃいおじいちゃんでした。
当時の年齢で70歳は優に超えていたでしょうか。
毎朝会社に来るのですが店(会社)が用意した現場(タイルを張る仕事)でも、自分が気に入らない現場はいきません(汗。
その日も店の番頭(工事担当者)が用意した現場が気に入らなかったのか、仕事にはいかず倉庫にある事務所で競馬の予想をしておりました。
朝の戦争状態がようやくひと段落つき、みんながたばこを吸いに一服しにいったとき、私は松永さんに初めて話しかけられました。
『兄ちゃん わしらのしごとはな、お施主さんから【綺麗に仕上げてくれて ありがとう】って言われて、お金が稼げるんや ええしごとやろ』
その時の私は、タイルの営業という仕事で入社したはずが、倉庫番という現状とのギャップに心が折れて、『もう辞めよう』と考えていたところでした。
新聞越しに渡されたリポビタンDを一気に飲み干し、当時使い慣れない言葉で『おおきに』と返答したことを、昨日のことのように思い出すことが出来ます。
お客さんに、褒められて、感謝されて、お金も貰えるのか!
タイルの職人さんて、どんな´【しごと】なんだろう!
今日にでも『辞めます』といいだしそうな自分に、ブレーキが掛かった瞬間でした。
つづく。。。のか?
【エコカラット】どれだけ貼れば満足出来るの?【ホントのハナシをします】
世の中の情報量は10年で約530倍になりました。
あなたは、そのなかで、どうやって【真実】にたどり着きますか?
こんにちは コーゾーです
今回も読んでいただきホントにありがとうございます!!
このブログを読んでいただいている【あなた】が知りたいことってなんだろう?
と、考えました
それは、【きっと ホントのハナシ】では、ないでしょうか!
私はサラリーマンで、会社の仕事として、このブログを書いております。
目的は【将来のお客様にむけて自分達の想いを伝える】ためです
当然ですが集客目的でもあります。
幸い本業のタイル工事は、多くのお客様に支えられ、おかげさまで順調に推移しております。
なので、このブログでは今のところ、商品を売ったり、工事の受注をしたりする必要はございません。
《だからこそ、書ける内容があります!》
タイルに興味を持っていただいた【あなた】の何かお役に立てることが、今の私のミッションです。
タイル歴30年の結晶を、毎回5時間かけて綴っています。
さて、今回は前回のつづきになります。
前回の内容はこちら ↧
【エコカラット】 どこに貼るか どれだけ貼るか【絶対に後悔しない選び方】 - タイルで あなたに しあわせを
今回のブログの内容はこちら
【エコカラット】 どれだけ貼れば満足できるの?【ホントのハナシをします】
エコカラットに興味を持たれた【あなた】が知りたいことのひとつに【どれだけ貼ったら効果があるの】という項目があると思います。
エコカラットを貼り続けて20年 【プロのタイル屋 視点】で要点をまとめております。
忙しい方はここだけ読んでください
機能的な効果
- 脱臭効果
- 調湿効果
- VOC対策効果
感情的な効果
- 満足度
- 意匠性
先に結論からいいます。
注意!!(あくまで個人の経験を基にした意見です)
脱臭効果を求めるなら
トイレは全面張ったほうがよい
かなり体感できるレベルです。
当社の社員全員が体感出来ました!。
上記の場所以外は正直言ってどれだけ貼ってもわからなかった。えっ!
調湿効果を求めるなら
部屋全面に貼っても体感出来まていません。
ええっ!!(汗。。
VOC対策効果を求めるなら
すいません 測定していないので解説出来ません。
満足度を求めるなら
たとえ6枚とかでも充分あります!
貼る面積は小さくて良いです。
投資した費用にたいして期待値を越えてくれます。
意匠性を求めるなら
ひと壁(一面)を貼るだけでインパクト絶大です。
壁をみながら【うふふ。。】と思えます。
ここからは私の視点で深掘りしていきます
まず初めはメーカーである
LIXILの見解です。
ドン !!
LIXILにお願いして資料化していただきました(感謝)
上記に対しての
私の見解
日々の行動範囲(社外等は別)
半径1M以内はすべてエコカラットに囲まれて生活しております。
自宅=トイレ(全面)寝室(一部)
自宅リビングに居場所がありません(涙
会社=事務所(全面)トイレ(全面)
会議室(全面)書庫(全面)
この状況で自分が感じたことを書いております
機能的な効果
- 脱臭効果
一番体感できる可能性が高い効果です。
特に臭いの問題を抱えている場所には、惜しむことなく全面張りがおすすめです!
私の事務所フロアーでは社員8名おりますが全員一致した意見でした。
- 調湿効果
残念ながら体感出来ておりません。
当社の事務所を今年5月の連休に全面エコカラット張りにしました。
この梅雨入りを楽しみにしておりましたが、施工前との違いを体感することはできませんでした。
社員8名も同意見でした。
但し、私のお客様が洗面所に全面施工していただき『お風呂のドアを開けっぱなしでも、化粧台の鏡が曇らなくなった』とおっしゃられてました、他でもそのようなお話はたくさん聞いておりますが、今回は自分の体験を基にお話しさせて頂いておりますのでご理解ください(汗
- VOC対策効果
すいません 測定出来ておりません 後の宿題とさせてください。
感情的な効果
- 満足度
これはホントに高いです!
自分が出したお金以上の期待値を越えることが満足度だと思います。
決してたくさんを貼る必要はございません。
アイポイントや自分のこだわりの場所に【お気に入りを貼る】たとえ1枚でもいいのです!
- 意匠性
ありますよ!抜群です!
これは他の建材との比較になると思います。
事務所の私の背中に貼ってあるエコカラットですが、温かみがありとても気に入っております(選定してくれた部下に感謝)
エコカラットを貼った壁は
【他に視点が定まらないほど、その壁に魅せられます!!】
出来れば貼る面積は一面がよいですね。
全面貼る必要はないと思います。
まとめになります
どれだけ貼れば満足出来るのか?
を自分の経験を基に解説させて頂きました。
エコカラットを検討する方で、三千円で売っているルイビィトンを買って満足する方はいないと思います。
高額な商品ではありますが、そのお金を払ってでも手に入れる価値は充分にある商品だとおもいます。
あなたが【期待した以上の効果を得るため】の判断材料としてご検討頂ければ幸いです
ホンモノと過ごす時間を大切に